イスラエルの駐日大使へ、「被爆地の市民は心を痛めている」…長崎市が即時停戦求める

AI要約

長崎市が長崎原爆の日の平和祈念式典に招待を見合わせているイスラエルの駐日大使に即時停戦を求める書簡を送付した。

市はガザ地区での人道状況や国際世論を考慮し、不測の事態を避けるため招待状の送付を保留している。

書簡では即時停戦を要請し、招待の保留について理由を説明。市は状況を見ながら検討を続けるとしている。

 長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典について、長崎市は12日、現時点で招待を見合わせているイスラエルの駐日大使に対し、即時停戦などを求める書簡を送付したと明らかにした。7日付で在日イスラエル大使館に郵送した。

 市は現在、同国が攻撃を続けているパレスチナ自治区ガザ地区での危機的な人道状況や国際世論などを背景に、式典で不測の事態が発生するリスクなどを考えて同国への招待状の送付を保留している。

 今回の書簡では、「武力衝突によって多数の人々の犠牲が見られることに、被爆地の市民は心を痛めている」として即時停戦が実現するよう記載。その上で、招待の保留について理由を説明し、式典の運営に支障がないと判断した場合には、速やかに招待状を送ることを盛り込んだ。

市調査課は「イスラエルを巡る情勢は日々変化しており、状況を見ながら検討を続ける」としている。