「別れたら何も残らず殺意に」元交際相手の殺害動機について被告人質問 横浜・鶴見区“女子大生殺人事件”裁判員裁判

AI要約

元交際相手の男が女子大学生を包丁で殺害した事件で、男が裁判で殺害の動機を説明。別れた際の無念さから殺意に変わったと述べる。

裁判員裁判で被告は元交際相手を脅そうとし、よりを戻せるのではないかと考えていたことを説明。

被告人質問で事件当日の心情や動機について証言。被害者の父親が出廷し、被告を許すことはできないと証言。

「別れたら何も残らず殺意に」元交際相手の殺害動機について被告人質問 横浜・鶴見区“女子大生殺人事件”裁判員裁判

横浜市のマンションで女子大学生を包丁で刺し殺害した罪に問われている元交際相手の男の裁判員裁判で、男が動機について、「女性と別れたら自分には何も残らず、殺意に変わった」と述べました。

伊藤龍稀被告(23)は去年6月、横浜市鶴見区のマンションで、元交際相手の大学1年生・冨永紗菜さん(当時18)の首や胸などを包丁で刺し、殺害したなどの罪に問われています。

きょうの裁判員裁判では、伊藤被告に対し、弁護側による被告人質問が行われました。

犯行当日の心情を問われた伊藤被告は「包丁を見せて脅せば、冨永さんとよりを戻せるのではないかと思った」と説明したうえで、殺害の動機について、「別れて交際関係が終わってしまったら自分には何も残らず、殺意に変わった」と述べました。

午前中には冨永さんの父親が証人として出廷し、「家族の悲しみは計り知れず、伊藤被告を許すことはできない」と涙ながらに話しました。