提供速度や美しさ評価、「4度目の正直」で回転寿司職人の日本一…秋田市の永田昇さん

AI要約

秋田市下新城中野の回転寿司店「太助寿司本店」の永田昇さんが全日本回転寿司MVP選手権で日本一に輝いた。

永田さんは練習を重ね、寿司の提供スピードや美しさ、接客態度で優勝。勇心の鎌田瑞穂社長も実力を認めた。

永田さんは喜びを語り、お客さんに喜ばれるお寿司を握り続けたいと話した。

 秋田市下新城中野の回転寿司(ずし)店「太助寿司本店」に勤める永田昇さん(29)が、5月29日に東京都内で開かれた回転寿司職人の技術を競う「全日本回転寿司MVP選手権」で日本一に輝いた。

 大会は回転寿司の地位向上につなげようと日本回転寿司協会(東京都)が2014年から主催し、今年で9回目。全国各地の回転寿司店から17人が参加し、寿司の提供スピードや美しさ、接客態度などを競った。

 永田さんは過去3回挑戦したが、いずれも6位だった。「これ以上優勝を逃せない」と半年前から営業終了後に練習を重ねた。最も苦労したのは、寿司ネタの種類で規定されている1皿の重さに近づけることだった。重さを定めているのは、サービスの均一化のためで、マグロの場合、1皿2個で68グラムとしているという。

 大会当日は注文内容を間違えるミスはあったが、仕上がりの美しさなどが評価され、念願の栄冠を手にした。

 同店を運営する「勇心」の鎌田瑞穂社長は「普段はのんびりした性格だが、仕事を完璧にこなすので、安心して任せられる」と実力に太鼓判を押す。

 常連客の激励や同僚からもらったお守りが力になったという永田さん。「4回目でやっとたどり着いた。これからもお客さんに喜んでもらえるようなお寿司を握りたい」と笑顔で話した。