元千代田区議の嶋崎秀彦被告に懲役2年6月求刑 あっせん収賄認める 東京地裁初公判

AI要約

東京都千代田区発注の公共事業を巡る官製談合事件で、元区議の嶋崎秀彦被告が官製談合防止法違反とあっせん収賄の罪に問われ、検察は懲役2年6月を求刑。嶋崎被告は起訴内容を認めた。

嶋崎被告は特定業者が入札できるよう情報を漏洩し、業者側から賄賂を受け取ったとされ、検察は犯行の悪質さを指摘。一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めた。

嶋崎被告は一般競争入札で入札情報を漏洩し、落札業者側から賄賂を受け取った疑いが持たれている。

元千代田区議の嶋崎秀彦被告に懲役2年6月求刑 あっせん収賄認める 東京地裁初公判

東京都千代田区発注の公共事業を巡る官製談合事件で、入札情報を漏らした見返りに業者側から賄賂を受け取ったなどとして、官製談合防止法違反(入札妨害)とあっせん収賄の罪に問われた元区議、嶋崎秀彦被告(64)の初公判が7日、東京地裁で開かれた。嶋崎被告は起訴内容を認め、検察は懲役2年6月を求刑した。

検察側は冒頭陳述で、特定の業者が入札できるよう、区職員らから情報を入手し、被告自ら業者側に伝えたと指摘。その上で、「区議の立場を利用した犯行は極めて悪質で、区の信頼を失墜させた」などと述べた。

一方、弁護側は見返りとして受け取った賄賂は多額ではないとして、執行猶予付きの判決を求めて結審した。判決は7月16日に言い渡される。

起訴状によると、嶋崎被告は令和2年、千代田区発注の公共事業に関する一般競争入札で、元行政管理担当部長の吉村以津己被告(62)=官製談合防止法違反罪で公判中=らと共謀して最低制限価格など、入札に関する情報を漏洩したほか、落札業者側から謝礼を受け取ったなどとされる。