江戸川の河川敷に“異様”な大型コンテナ 20年以上不法占有か 所有者を直撃「河川は皆が利用する権利がある」

AI要約

江戸川の河川敷に不法に置かれた大型コンテナに関する問題が発生しています。

所有者はNPO活動を行っており、コンテナ内には修理用具やスクール用品が収納されています。

所有者は自主的に撤去する意志を示さず、国土交通省も強制撤去できない状況となっています。

江戸川の河川敷に“異様”な大型コンテナ 20年以上不法占有か 所有者を直撃「河川は皆が利用する権利がある」

千葉県市川市、江戸川の河川敷に“大型コンテナ”が、不法に置かれたままになっています。

近隣住民:

ちょっと異様かな…。どうして置いてあるのかなって。

コンテナには、「スノーケリング」や「素潜り体験参加歓迎」や「ウィンドボードやカヌー等の水遊び体験会な」ど様々な文字が書かれています。

さらに大きく書かれた「NPO」の文字と団体名と思われる表記が。

国土交通省によると、江戸川のような一級河川は国が管理しており、許可なく工作物などを置くことは禁止されています。

コンテナにも、国交省から「立ち退き」を求める警告文が張られていますが、なぜ撤去されないままになっているのでしょうか?国交省の担当者は…。

国土交通省 江戸川河川事務所 曽根博之課長:

記録によりますと平成12年、2000年からですね。コンテナとかが置かれているという記録がございまして。近年ですと指示書というものを相手方に交付しておりまして、それに対する回答をいただいております。

ただ「その指示には承諾できない」というような回答はいただいております。

謎のコンテナは、記録によると24年程前からあり、所有者に警告を出してきたといいますが、一向に立ち退かないというのです。

さらに、コンテナに加えて、周囲にはヨットや船が10隻以上、放置されたままの状態に。

近隣住民:

川が氾濫したときに危ないですよね…。橋脚にぶつかったりとか。

コンテナは道のすぐ脇に置かれており、地面との間には隙間ができているため、ヨットも含めて、大雨・強風・地震などの際に危険なのでは?と不安の声もあるといいます。

「めざまし8」は、コンテナの所有者だという男性を取材。

男性によると、水辺の自然を体験させるNPOの活動をしているといいます。

――コンテナの中にはどんな用途の物が入っているのですか?

コンテナ所有者:

(船の)修理用の工具とか、表に出しておくと、皆いたずらして捨てられちゃったりするから。大事な、なくなっては困る物は中に入れて。

コンテナの中を見せてもらうと、中には工具やライフジャケットなどがぎっしり入っていました。江戸川でヨットなどのスクールを開く際の、貸し出し用だといいます。

――最近の活動実績は?

コンテナ所有者:

最近は少ないですよ。今までは人数がいたからそれなりに動けたけど、皆が年を取ったから辞めて。それなら私がやれる間はやってみて。

――どうしてコンテナを置き続けるのですか?

一般の私たちにとって、河川というのは“みんなが利用する権利がある”と主張しているだけだから。活動自体も悪いことをしているわけじゃないし、河川の清掃とか皆がここで安全に活動できるように、私設活動をここでやっているんだから、構わないじゃないかと。

男性は不法であると知りながらも、今後もコンテナを撤去する予定はないといいます。

国土交通省 江戸川河川事務所 曽根博之課長:

個人の財産になりますので、いくら国といえどもそれを強制的にどかすことはできないということになります。(男性に)悪いことだなっていうことを認識していただいて、自主的に撤去する判断の材料にしていただければということで、一つの手法として刑事罰もあり得るのかなというふうには思います。

(めざまし8 6 月7日放送)