緊急地震速報に13秒の遅れ懸念も…駿河湾沖の観測システムでまたトラブル 気象庁

AI要約

駿河湾から太平洋に伸びる地震観測システムで再び不具合が発生し、緊急地震速報の発表が最大で13秒遅れる可能性がある。

気象庁によると、海底の地震観測システムで不具合が生じ、装置の正確な時刻反映ができなくなったため、緊急地震速報の活用停止。今後、遅れが出る可能性がある。

システムは南海トラフ地震対策にも使われていたが、他の情報への影響はない。復旧の見通しは立っていない。

 駿河湾から太平洋に伸びる地震観測システムで再び不具合が発生しました。緊急地震速報の発表が最大で13秒ほど遅くなる可能性があります。

 気象庁によりますと、5日午後2時52分ごろ、太平洋の海底にある地震観測システムで、陸上に置かれた装置に不具合が生じ、正確な時刻を反映できなくなりました。時刻の正確性が担保できないことから、気象庁はこの装置を用いた緊急地震速報の活用を止めました。今後、周辺で発生する地震について、緊急地震速報の発表に最大で13秒程度の遅れが出る可能性があるということです。

 このシステムは、南海トラフ地震への対策も念頭に設置されていますが、津波警報などの他の情報の発表には影響はないとしています。復旧のめどは立っていません。

 このシステムでは2022年以降、ケーブルが切れるなどの不具合が続いていて、今年3月に運用を再開したばかりでした。