「供述誘導」主張の元市議上告 参院選買収で有罪 広島

AI要約

2019年参院選を巡る大規模買収事件で、河井克行元法相から現金を受け取ったとして公選法違反罪に問われた元広島市議木戸経康被告が最高裁に上告した。

被告側は取り調べが違法であると主張しており、広島高裁も取り調べについて一部の問題を指摘したものの、一審の判決には不合理な点がないとして控訴を棄却した。

判決を不服として最高裁に上告した被告側の争点が注目される中、検察や被告側の主張が最高裁でどのように判断されるかが焦点となっている。

 2019年参院選を巡る大規模買収事件で、河井克行元法相(61)から現金を受け取ったとして公選法違反罪に問われた元広島市議木戸経康被告(68)は5日、罰金15万円、追徴金30万円の一審判決を支持した二審広島高裁判決を不服として、最高裁に上告した。

 

 同被告側は東京地検特捜部の検事が不起訴を示唆するなど供述を誘導する違法な取り調べを行ったと主張。広島高裁は5月22日、「検事による不起訴を前提とした取り調べがなされ、被告が不起訴を期待して検事の意に沿う供述をしたことは否定できない」と指摘する一方、一審の判断に不合理な点はないとして、被告側の控訴を棄却した。