Z世代は「激安じゃない韓国ファッション」に夢中。「K-POPアイドルのとある文化」を起点に即完売も

AI要約

韓国ファッションはZ世代の中で安さを重視する人もいれば、高価格帯でも人気があるブランドが増えてきている。

Rest & RecreationやMatin Kimなど、韓国発のグローバルブランドが注目されており、K-POPアイドルや日本のインフルエンサーにも支持されている。

これらのブランドは決して安くはなく、「ご褒美価格」で手が届きやすい価格帯に位置し、その魅力が広まっている。

Z世代は「激安じゃない韓国ファッション」に夢中。「K-POPアイドルのとある文化」を起点に即完売も

一昔前の韓国旅行と言えば、激安韓国コスメや卸価格で買えるファッションアイテムを爆買いし、スーツケースをパンパンにして帰国するというお決まりの流れがあった。

だが、「韓国ファッションは日本よりも低価格だから買われている」という認識は、実はZ世代の中ではもうない。むしろ韓国発というだけで付加価値が増し、たとえ高価格帯であっても買われるようになってきている。

なぜそのような現象が起きているのだろうか?

確かに、今でもソウルの地下街を訪れると、トップスは安いものだと1000円以下で買えるものもあり、コスパを重視するならうってつけの観光スポットだ。

だが、こうした安さを重視した買い物を避ける傾向も見受けられる。むしろ、日本のみならずグローバルで人気を博す韓国発ファッションブランドが勢いを増している。

その例として、Rest & RecreationとMatin Kimを挙げよう。

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Rest & Recreationは、ブランド名の略語である「RR」ロゴがアイコニックなアイテムを中心に展開。細身のシルエットが特徴なブランドだ。

K-POPアイドルの衣装制作に携わっていたデザイナーのキム・ジウンが2022年に立ち上げた。出来て間もないブランドではあるが、 Instagramフォロワー数は13万人超え。韓国アイドルだけでなく、Z世代を代表する日本人インフルエンサーも着用する。

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Matin Kimは、デザイナー・インフルエンサーであるキム・ダインが2019年に立ち上げたブランドで、都会的なデザインが印象的だ。

シンプルなロゴがトレードーマークで、ブランドの火付け役となったのは小さい折りたたみの財布である。まだ韓国への往来が難しかった当時、そのお財布を持っていることが大きなステータスとも言えた。

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コロナ以降は、日本各地で定期的にポップアップを開催し、その名を広めていった。5月に開かれた渋谷パルコのポップアップでは行列を作るほどの人気ぶりだ。

どちらのブランドも、Rest and RecreationのTシャツやタンクトップは6000円~1万円、Matin Kimの財布は9000円、バッグは2万円弱と、地下街で見るような激安価格は見られない。

そして、こうした「決して安くはないグローバルな韓国ブランド」の人気は、「K-POPアイドル着用」「高価格帯とはいえ手が届きやすい“ご褒美価格”」の2点から説明できる。