月探査機の運用支援へアンテナ新設 福井工大〔地域〕

AI要約

福井工業大学があわらキャンパスに新設した直径13.5メートルのパラボラアンテナは、JAXA以外で月探査機と通信が可能な国内初の施設である。

アンテナは福井工大の4基目で最大規模であり、宇宙開発を支援するために設置された。来年度に打ち上げ予定の深宇宙探査機「DESTINY+」の軌道予測などに活用される見通しである。

お披露目式には約200人が出席し、学長は「使命を果たすために月に衛星を打ち上げている方々に利用してほしい」と述べた。

 福井工業大は、月探査機などと通信できるパラボラアンテナ(直径13.5メートル)を同大あわらキャンパス(福井県あわら市)に新設した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)以外で、月探査機の運用支援ができるアンテナの整備は国内初。JAXAが来年度に打ち上げる予定の深宇宙探査機「DESTINY+」(デスティニープラス)の軌道予測などに活用される。

 福井工大のパラボラアンテナとしては4基目で、最大規模。アンテナ(地上局)の数が不足する中、宇宙開発を支援する目的で今年3月に設置した。

 今月1日に同キャンパスで行われたお披露目式には、関係者ら約200人が出席。掛下知行学長は「月に衛星を打ち上げている方々に使っていただき、地上局としての使命を果たしたい」と話した。