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成功には「目標設定」は必要ない、ではどうする? 結局、毎年同じ目標を設定するはめに終わる
目標設定を繰り返しても達成できずにいた著者が、自己内省によるアプローチで成功を掴む方法を学んだエピソード。
毎年同じ目標を掲げていたが、実現できずに自己否定に陥る日々を送っていた著者が気づき、目標設定を諦めて自己内省に焦点を当てるようになる。
未来の不確実性に怯えるあまり目標設定にこだわることを断ち切り、現在のチャンスや経験を大切にする新たなアプローチに転換した著者の変化の過程。
![成功には「目標設定」は必要ない、ではどうする? 結局、毎年同じ目標を設定するはめに終わる](/img/article/20240601/665ab99c9e229.jpg)
「英語を話せるようになる」「週に2回はジムに通う」など、目標を立てるだけで安心してしまい、結局達成できずに終わることも少なくありません。しかし、ノートを使った内省手法を実践・提唱する山田智恵さんは、「成功するために目標設定は必須ではありません。“自分にあるもの”を活かすことで、想像以上の未来にたどり着くことができます」と言います。その理由を聞きました。
※本稿は山田智恵著『最高の未来に変える 振り返りノート習慣』から一部抜粋・再構成したものです。
■結局毎年同じ目標を書いている
私は、人生を良くするために、何度も目標設定をしてきた時期があります。毎年、新年にこんなことを書いていました。
・英語を話せるようになる!
・週に2回はジムに通って体力UP!
・自炊回数を増やして、健康的な食生活に!
・いろんな人と知り合って、刺激を増やす!
もしかして、あなたも似たようなことを書いたことがありませんか?
言葉だけではなく、ビジュアル化した方がいいと聞いて、自分の夢のイメージに近い写真をペタペタと貼るビジョンボードなるものを作ったこともあります。成功に近づくために必要なことだと思っていました。
ところが、あるとき私は、あることに気がついて、愕然としました。なんと、私は6年間、毎年同じ目標を書いていたのです。同じことを書き続けて、実現するどころか、行動もまったくできていませんでした。思わず、心の中で叫びました。
「意味ないじゃん!」
叶いもしないし、何より、自分がダメ人間に思えてくる。いったい目標って、何のためにあるんだろう……。ふつふつと怒りが湧いてきました。
その年から、私は目標設定をやめました。
■「自分が考えたことしか実現できない」はウソ
そして、目標設定をやめた代わりに、ノートの振り返りに時間を使うようにしました。今日、自分にどんなチャンスがきたのか? ゴミのようにしか見えない経験でも何を得たのか真剣に考えたり、出会った人たちと何ができるだろうと想像を膨らませたりと、今「あるもの」を活かすことに集中しはじめたのです。
未来の行き先が見えないと怖く感じるので、つい目標を定めたくなるのですが、それを手放して運に任せようと決めました。