25卒の約7割が「内々定を保有」 過去2年で最多、学生の「厳選志向」も明らかに

AI要約

2025年卒業予定の学生の7割が内々定を持ち、平均2.4社の内々定を獲得。企業選考数は絞られつつあり、早期に内々定を獲得する傾向が見られる。

大学生や修士生の内、企業を選ぶ軸や求める条件が定まる時期や就活終了時期がそれぞれ異なり、結果に影響を与える。

2025年卒業予定者の内、内々定がないために就活を続ける割合が減少し、早く内々定を獲得し就活を終了する学生が増加している。

25卒の約7割が「内々定を保有」 過去2年で最多、学生の「厳選志向」も明らかに

 2025に卒業予定の学生のうち、7割が4月時点で内々定を保有している。そんな結果が、ベネッセ i-キャリア(東京都新宿区)の調査結果で分かった。平均の内々定保有数は、「2.4社」だった。

 2024年4月時点で選考を受けたことがある企業数として、最も回答が集まったのは「1~5社」(27.0%)。2位は「6~10社」(22.7%)が続いた。過去2年と比較すると、選考を受ける企業を厳選する傾向にあることが見てとれた。

 保有する内々定数について「0社」以外と回答した人は全体のうち68.2%だった。2023年卒の59.7%に対して8.5ポイント増加し、過去2年間で最も多かった。内々定の平均保有数は、2023年卒が「2.2社」、2024年卒「2.1社」、2025年卒「2.4社」と推移している。

 選考中の企業数では「1~5社」(42.6%)の回答率が最も高い一方で「0社」も42.3%を占めた。「0社」と回答したうち就活を終了している人は71.5%。早期に内々定を獲得している学生が多いようだ。

 企業を選ぶ軸や求める条件が定まった時期では「大学3年生・修士1年生の冬」(35.7%)が最多。一方、就活が終了した人では「大学3年生・修士1年生の秋」(34.0%)が最多だった。

 4月以降の活動予定について「内々定がないので就活を続ける」と回答した人は29.2%で、2023年卒比で8.9ポイント減少した。「内々定先があり満足しているので就活を終了する/終了している」は38.5%で、2023年卒比で11.8ポイント増加した。

 2025年卒業予定の大学4年生と修士2年生582人を対象にインターネットで調査した。期間は4月22~28日。