資格があることや語学力が高いことは必ずしも就活に有利とは限らない  プロが指南 就活の極意

AI要約

就職活動において資格や語学力をアピールすることは重要ですが、それがゴールではなく通過点であることを理解する必要があります。

資格や語学力は企業の評価基準である貢献性、志望度、人間性の中で一つの要素に過ぎず、全体のバランスが重要です。

集団の中での貢献が重要であり、語学力や資格だけでなく他のスキルや知識もアピールすることが重要です。

資格があることや語学力が高いことは必ずしも就活に有利とは限らない  プロが指南 就活の極意

就職活動では保有している資格や語学力をアピールする就活生は多いのではないでしょうか。「どの資格を取得したら有利ですか」「TOEICで何点以上だったら企業から評価されますか」など、就活生だけでなく大学1、2年の学生からも資格や語学力に関した質問を受けます。ただ資格の取得や語学力の向上はゴールではなく、通過点です。ゴールにしてしまうと「この資格を取得したのはなぜか」「語学力を向上しようと思った理由はあるか」などの問いに対する答えがなく面接で話せなくなります。本当は「就職活動のため」であっても、面接の場では正直に回答すると悪い印象を与えてしまうことがありますので、何のために資格を取得するのか。何のために語学力を向上するのかを考えておくとよいでしょう。

■あくまでもコミュニケーションツールの一つ

上述したように、「TOEICは就職活動に有利なのか」「資格は取得しておくべきか」という相談を受けます。企業は評価基準に「仕事で必要なスキルや知識があるか=貢献性」「企業で働く熱意や意欲、覚悟があるか=志望度」「どのような人間性なのか=人間性」といった3つから評価しています。

例えば、グローバル企業で取引先が海外の企業で英語をよく使用する場合は、業務上英語が必要となるため、語学力が高い学生は有利になります。しかし、国内でビジネスを展開し、日本語しか使用しない企業であれば、英語以外に業務に必要なスキルや知識がないかを見極めたいため、語学力の高さが必ずしも有利になるとは限りません。これは、資格も同様です。また、仕事では語学力だけでは不十分なことが多いため、語学力向上しかアピールできないと、他の学生と比較した際に埋もれてしまうことがあります。あくまでも語学はコミュニケーションのツールの一つでしかないことを理解し、語学以外のスキルや知識があることをアピールするために、学生時代は様々なことにチャレンジすると良いでしょう。

■集団の中での貢献が重要