NZ政府、4年間で1兆4100億円規模の減税-追加借り入れ不要

AI要約

ウィリス財務相は、NZでの147億NZドル規模の減税策を発表。低・中所得世帯を対象にし、幼い子どものいる世帯が最も恩恵を受ける。

政権の選挙公約を果たす税制パッケージで、国庫取り崩しと歳入イニシアチブで全額賄われる。追加の借り入れやインフレへの圧力はない。

財務省の予測では、財政赤字は来年134億NZドルに拡大し、財政収支が2028年まで黒字転換する見込み。

(ブルームバーグ): ニュージーランド(NZ)のウィリス財務相は30日、4年間で147億NZドル(約1兆4100億円)規模となる減税策を発表した。低・中所得世帯を対象とし、幼い子どものいる世帯が最も恩恵を受けるという。

同相は今回の税制パッケージについて、政権の選挙公約を果たすものだと説明。「税制改正は国庫の取り崩しと歳入イニシアチブで全額賄われるため、減税のため追加の借り入れをする必要はなく、インフレ圧力に拍車をかけることもない」と述べた。

財務省の予測では、財政赤字は来年134億NZドルに拡大し、財政収支が黒字に転じるのは2028年と、従来見通しより1年遅れる。

原題:New Zealand Government Cuts Taxes Even as Budget Deficit Widens (抜粋)

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