インド、財政赤字を持続的削減なら格付けに好材料=フィッチ

AI要約

フィッチ・レーティングスは、インドが財政赤字を持続的に削減することで、ソブリン格付けにとって好材料となると指摘。

インド準備銀行が政府に過去最大の2兆1100億ルピーの配当を支払うことを承認。

フィッチは、政府が5.1%のGDPを目標に抑える財政赤字をさらに引き下げる可能性に期待。

Swati Bhat

[ムンバイ 27日 ロイター] - 格付け会社フィッチ・レーティングスは27日のノートで、インドが財政赤字を持続的に削減すれば、中期的にソブリン格付けにとって好材料になるとの見方を示した。財政収入を増やすための堅固な改革を伴えば、なおさら良いとしている。

インド準備銀行(中央銀行)理事会は先週、2024財政年度に過去最大の2兆1100億ルピー(254億ドル)の配当を政府に支払うことを承認した。

フィッチは、本年度の財政赤字を国内総生産(GDP)の5.1%に抑えるという政府目標を達成するのに、この配当が役立つばかりでなく、赤字比率をさらに引き下げるのにも使える可能性があるとした。

フィッチはまた、6月1日にかけて実施中のインド総選挙後の予算で、政府が25年度の財政赤字比率を5.1%未満に抑えるような政策を採れば、「中期的な財政上の優先事項が一段と明確になる可能性がある」と指摘した。