日本の対外純資産、33年連続で世界一の471兆3061億円…円安で前年末より12・2%増

AI要約

2023年末の対外資産・負債残高が発表され、日本の対外純資産が過去最高の471兆3061億円となった。

円安の進行や世界的な株高により、対外資産は1488兆3425億円、対外負債は1017兆364億円となり、日本が33年連続で首位を保持している。

2023年末の対ドル円相場が1ドル=141円で約9円円安となったことが対外資産の増加要因となった。

 財務省は28日、2023年末の対外資産・負債残高を発表した。日本の企業や個人、政府が投資などを通じて海外で保有する資産から、海外企業などが日本に持つ資産を引いた「対外純資産」は前年末比12・2%増の471兆3061億円で過去最高を更新した。

 円安の進行により、日本が海外に持つ外貨建て資産の評価額が円換算で膨らんだ。23年末の対ドル円相場は1ドル=141円で前年比で約9円円安が進んだ。

 世界的な株高も寄与し、対外資産は11・1%増の1488兆3425億円だった。一方、海外企業などが日本に持つ資産を示す対外負債は10・6%増の1017兆364億円。主要国・地域の対外純資産で日本は33年連続で首位となった。