関空、訪日客が過去最高 日本人はコロナ前半数、回復に差=4月実績

AI要約

関西国際空港を運営する関西エアポートの4月利用実績によると、関空の総旅客数は前年同月比44%増の239万218人であり、国際線の旅客数は前年を上回り続けている。

国際線の旅客数では外国人旅客が増加し、記録的な数字を記録した一方、日本人旅客はまだコロナ前の水準には達していない。

国内線の旅客数と国際貨物量は前年を下回ったが、国際線の動向が注目される状況である。

関空、訪日客が過去最高 日本人はコロナ前半数、回復に差=4月実績

 関西国際空港を運営する関西エアポートの4月利用実績(速報値)によると、関空の国際線と国内線を合わせた総旅客数は、前年同月比44%増の239万218人だった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前の2019年同月と比較すると13%減だったものの、10カ月連続で200万人を超えた。国際線旅客のうち、外国人旅客は開港以来の単月記録を更新した。一方、日本人客はコロナ前の半数の回復にとどまっており、回復に差がみられる。

 国際線の旅客数は68%増(19年同月比12.6%減)の189万2882人で、2年3カ月連続で前年を上回った。このうち外国人旅客は65%増(1.1%増)の158万6111人で、速報値として2年2カ月連続の前年超え。これまでの過去最高だった2019年4月実績(156万9243人)を上回り、3カ月連続でコロナ前超えとなった。日本人旅客は86%増(48.1%減)の30万3133人で、36カ月(3年)連続で前年を上回った。また、通過旅客は4%増の3638人だった。

 国内線の旅客数は5%減(13%減)の49万7336人で、6カ月連続で前年を下回った。

 国際貨物量は2%減(9%減)の5万8423トンで3カ月連続で前年を下回った。