中国は大型ガソリン車の輸入関税25%に引き上げを=政府系機関

AI要約

中国の政府系研究機関である中国自動車技術研究センター(CATARC)幹部の劉斌氏は、大型ガソリン車の輸入関税を25%に引き上げる必要があると提言している。

中国は米国や欧州連合(EU)との自動車関税問題で懸念を抱えており、劉氏は2500cc以上の輸入車への25%関税率はWTOの規定に適合すると主張している。

関税引き上げは国内外の市場均衡を図り、脱炭素化政策を推進する一環としても重要とされているが、これには中国に輸出するドイツ勢への影響も考慮する必要がある。

[ブリュッセル 22日 ロイター] - 中国の政府系研究機関である中国自動車技術研究センター(CATARC)幹部の劉斌氏は環球時報に対し、大型ガソリン車の輸入関税を25%に引き上げるべきだとの見解を示した。

中国は、米国による自動車関税の大幅な引き上げに加え、欧州連合(EU)が追加関税を導入しかねない状況に置かれている。

劉氏は、排気量2500cc以上の輸入車への25%の関税率は世界貿易機関(WTO)のルールに沿ったものだと述べた。現行の自動車関税は15%。

また、関税引き上げは国内外の市場均衡に資するとし、脱炭素化に向けた政策の後押しにもつながると強調した。

大型エンジンを搭載した自動車への関税引き上げは、特にスポーツ用多目的車(SUV)やセダンを中国に輸出するドイツ勢に打撃となる可能性がある。