農林中金1.2兆円資本増強検討 外債損失で今期5000億円超赤字へ

AI要約

農林中央金庫は、1.2兆円の資本増強を検討していることを発表。

アメリカ国債など外国債券の含み損が膨らみ、2025年3月期に5000億円以上の巨額赤字が見込まれる。

奥和登理事長は、報酬を減額する方針で難局を乗り越え、責任を果たす意向。

農林中金1.2兆円資本増強検討 外債損失で今期5000億円超赤字へ

農林中央金庫は22日、財務基盤を強化するため、1.2兆円の資本増強を検討していることを明らかにした。

農林中金は、アメリカ国債など外国債券を中心に運用しているが、アメリカの金利上昇で含み損がふくらんでいて、2024年3月末時点で2兆1923億円となっている。

この損失処理により、2025年3月期の最終損益は5000億円を超える巨額赤字に転落する見通し。

リーマン・ショックの影響で、5721億円の赤字となった2009年3月期並みの赤字幅となる。

農林中金の奥和登理事長は、「責任は痛感しているが、職責をまっとうして、この難局を乗り切ることで責任を果たしたい」と述べていて、理事全員の報酬を減額する方針。