レースの楽しさを思い出させてくれた1戦!イギリス選手権のスーパースポーツクラスにスポット参戦 レーシングライダー大久保光のレースレポート
大久保光がイギリス選手権のスーパースポーツクラスに参戦した際のレポート。
初めてのマシンやサーキットに慣れるための試行錯誤、セットアップの調整、予選でのタイム更新について述べられている。
天候やコンディションの変化など、挑戦的な状況の中でレースを進めた様子が描かれている。
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皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。
今回は2024年5月6日に行われたイギリス選手権のスーパースポーツクラスにスポット参戦した際の、レポートを書いていきたいと思います。
今回のレースウィーク木曜日に1日テスト日があり、土曜日からレースウィーク、日曜日、月曜日(月曜日が祝日のため)というスケジュールでした。
公道レースで有名なイアン選手が率いる「チームI.L.R」からのエントリーで、マシンは普段チームが公道レースで使用しているホンダ「CBR600RR」。
新型CBR600RRに乗るのは今回が初めてで、チーム、マシン、そしてサーキットと、全てが初めてだったので、まずはその3点に慣れるために、最初の走行は走り込むことに重点を置いて作業をしていきました。
今回の舞台はイギリスのサーキットの中でも1、2を争うほど難しいと言われているオルトンパーク。テストでは25分の走行枠が3本あったので、しっかりと走り込むことができました。
2本目の少し慣れてきたタイミングで、マシンのセットアップに移行。今回のマシンにはデータロガーが付いていなかったため、セットアップは自分のフィーリングとメカニックさんの経験を頼りに進めていきました。
その結果、更に良いフィーリングを得る事ができ、3本目に臨みましたがセッション中に赤旗が2回も出てしまい、ほとんど走ることができませんでした。
とはいえ、3本目は新品タイヤで走れたこともあり、タイムをあげることができました。
土曜日には30分のフリー走行が2本ありましたが、1本目は朝方の雨の影響でハーフウェットというコンディションになりました。しかし初めてのサーキットだったことに加え、イギリスは天気が変わりやすいため、難しいコンディションの中でも走行を続行。
2本目はドライコンディションで走ることができ、リアサスペンションのバネレートの変更など、前日のフィーリングを基にセットアップを進めながらテストをしてみましたが、思ったような動きがでず、デメリットも多かったために日曜日の予選は、初日のセットアップを軸に走り出すこととなりました。
日曜日の予選の時間帯は天候に恵まれ、ベストなコンディション。走り始めからベストタイムを更新し続け、1度ピットインして少しセットアップを変更し、再びコースイン。更にタイムを詰めていくことができました。