「空飛ぶクルマ」の中国オートフライト、中東で大型機の初飛行に成功 25年大阪万博でも登場予定

AI要約

中国のeVTOLメーカーAuto Flightが、2トンの無人航空機をUAEで初飛行させた。

試験飛行では砂漠地帯での安全性と信頼性を検証し、飛行距離は123キロメートルだった。

同社は日本にもeVTOLを納入し、大阪・関西万博でのデモ飛行を計画している。

「空飛ぶクルマ」の中国オートフライト、中東で大型機の初飛行に成功 25年大阪万博でも登場予定

「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)を手がける中国の「峰飛航空科技(Auto Flight、オートフライト)」は5月6日、同社の無人航空機(UAV)で最大離陸重量2トンの「凱瑞鴎(CARRYAL)」が、アラブ首長国連邦(UAE)での初飛行に成功したと発表した。

今回の試験飛行は、UAEの民間航空総局(GCAA)の認可を受け、同国東部のアル・アインにあるEmirates Falcons Aviation空港で実施された。飛行時間は41分、飛行距離は123キロメートル、着陸時のバッテリー残量は44%だった。

オートフライトは2017年に設立され、ドイツに設計・認証センター、米国に北米ビジネスセンター、中国には研究開発・製造センターを構える。中東を最も重要な海外市場の一つに位置付けており、今回のフライトで砂漠地帯の酷暑環境におけるeVTOLの安全性と信頼性を検証した。

eVTOLは、低炭素で環境に優しい上、低騒音や高い安全性などの特長がある。都市部での低空飛行に最適な輸送手段で、将来的には「空飛ぶタクシー」としての活用が期待される。

オートフライトは4月1日、日本の次世代エアモビリティ(AAM)のリーディングカンパニーに運転席含め5人乗りのeVTOL「盛世龍(prosperity)」を引き渡したと発表した。今回納入されたeVTOLは、都市部でのデモンストレーション飛行に利用される予定で、25年に開催される大阪・関西万博でのデモ飛行も計画しているという。

(36Kr Japan編集部)