普通に走るし不具合もない……それでも車検に落ちるってナゼ? 見落としがちな検査項目9選+α

AI要約

車検で不合格になりやすいポイントをまとめると、灯火類の問題や改造パーツの確認、サスペンションや排気系のチェック、ウォッシャー液やワイパーの状態などが挙げられる。

灯火類関係では、ヘッドライトのレンズ劣化や光軸のずれ、ナンバー灯の不具合などが問題となる。また、社外品パーツのホーンマークやシフトパターンの表示、ブーツの破損、マフラーの状態なども重要。

車検を通すためには、事前にチェックや整備を怠らず、状態を確認しておくことが大切である。

普通に走るし不具合もない……それでも車検に落ちるってナゼ? 見落としがちな検査項目9選+α

 2年に一度(新車時は3年)受けることになっている車検。クルマにある程度詳しければ、ディーラーや整備工場に出さず、法定費用だけで済むユーザー車検に臨む人もいるだろう。

 しかし、検査前に整備をせずに「後整備」で陸運支局に持ち込むと、3割ぐらいの車両が不合格になるというデータもある。

 普段の運用にも支障がなく、違法改造もした覚えがないのに、不合格になるのはどういうケースが多いのだろうか?

 車検でNGになりやすいのは灯火類関係。ヘッドライトの樹脂レンズが経年劣化で曇ったり黄ばんだりしてきて光量不足が指摘されたり、光軸のずれなども指摘されやすいポイント。また、ナンバー灯の電球がたまたま切れていたといったパターンもある。

 事前に予備険屋(テスター屋)でチェックすれば解決することだが、一度検査ラインを通して、不合格になったら予備険屋で光軸を調整してもらい、再検査を受ける方法もある。

 エアバッグが標準化され、ハンドルを交換する人は少数派になっているが、ハンドルを社外品に交換した人は、ホーンボタンにラッパのマークのホーンマークがあるかを再確認。

 MTでシフトノブを交換した人もシフトパターンの表記がないと、車検が通らないので気をつけよう。

 リフトアップしないとなかなか気がつかない、ドライブシャフトのブーツやタイロッドエンドブーツ、ロアアームブーツなどが切れていて、グリースが漏れていると車検は不合格。

 ウォッシャー液がきちんと出るのも車検合格の条件。ウォッシャー液の残量がなかったりノズルが詰まっていないかは事前にチェック。ワイパーもゴム切れなどがなく、正常に動くか確認しておこう。

 ローダウンスプリングを入れているクルマは、スプリングのヘタリで車高が下がっていることがあるので要注意。へたってもバネレート自体は変わらないが、自由長は縮むので、最低地上高が足りなくなることも! マフラーも経年劣化で音量が増えたり、溶接部に穴が空いて排気漏れを起こしていることがあるので、定期点検を怠らずに。