エスカレーターに電子看板、羽田空港駅で検証

AI要約

FASTECX(ファステック)と東芝エレベータが京急空港線羽田空港第3ターミナル駅でエスカレーターサイネージの実証実験を始めた。

実験は30日まで実施し、視認性や施工性、安全性を検証する。

サイネージはテキストや画像、アニメーションを投影し、施設情報や広告に活用できる。

FASTECX(ファステックス、東京都中央区、鈴木聡社長)は、東芝エレベータ(川崎市幸区、鈴木正広社長)と共同で、京急空港線羽田空港第3ターミナル駅でのエスカレーターサイネージの実証実験を始めた。30日まで実施し、視認性や施工性、安全性などを検証する。

同駅1番線の上りエスカレーターに設置した(写真)。2階到着ロビー向けと3階出発ロビー向けの2基が対象。全長30メートルと50メートルのデッキボードに「ストレートサイネージ」、上下乗降口の欄干パネルに「シングルサイネージ」を設置する。

サイネージはテキストや静止画、アニメーションを組み合わせたコンテンツをエスカレーターの速度に合わせて投影できる。注意喚起やフロア案内などの施設情報、広告・宣伝にも活用できる。

実証ではサイネージの視認性、施工性などを確認。コンテンツが利用者の安全意識に与える影響をウェブアンケートなども実施して検証する。京浜急行電鉄の協力を得て、現場でサイネージ設置前と設置中の利用者の行動観察も行う。

ファステックスは自社開発の極薄軽量発光ダイオード(LED)を活用したデジタルバリケードなどの製品を手がける。LED部分にテキストや画像、動画を瞬時に表示し、外国人や障がい者にも正確な情報と安全を提供する。同社の鈴木社長は「オーニング(ひさし)や飛行ロボット(ドローン)、掃除ロボットなど幅広く展開していく」と説明する。