Google検索で出た画像がAIで生成されたものかどうか確認可能に

AI要約

Googleは17日(米国時間)、画像の出所や編集履歴といった関連情報を検証できるC2PAに対する取り組みについて紹介。

C2PAはコンテンツの来歴や改変履歴を記録し、画像検索結果や広告システムに導入予定。

Googleは検索機能や広告システムへのC2PA取り込みを進め、他社との協力も行う方針。

Google検索で出た画像がAIで生成されたものかどうか確認可能に

 Googleは17日(米国時間)、画像の出所や編集履歴といった関連情報を検証できる業界標準規格「C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)」に対する最新の取り組みについて紹介。近い将来、Googleの画像検索結果にC2PAを利用した検証機能を実装することや、広告システムに取り入れることを発表した。

 C2PAは、画像などのコンテンツがカメラで撮影されたものなのか、生成AIによって生成されたものなのかなどの来歴を記録し、さらにソフトウェアで編集されたかどうかなどの改変履歴をメタデータとしてコンテンツに埋め込んだり、クラウド上に保存したりする。受け手側はこれを頼りに、コンテンツの来歴や改変履歴を検証できる。

 Googleは2月に運営委員会メンバーとしてC2PAに参画、他社とともにC2PA最新バージョンである2.1の開発に協力してきたが、今後数カ月以内に、C2PAの仕組みをいくつかの主要製品に導入する予定だとした。

 1つ目が検索で、コンテンツ(画像)にC2PAメタデータが含まれている場合、「この画像について」の機能を用いて、AIツールで作成/編集されたものかどうかを確認できる。機能は画像検索、レンズ、Circle to Searchを介してアクセスできる。

 2つ目は広告で、広告システムに対してC2PAメタデータの統合を開始。徐々に取り組みを強化し、C2PAシグナルを用いて、主要なポリシーの適用方法を決定していく。

 また、コンテンツがカメラで撮影された際に、YouTubeの視聴者にC2PA情報を中継する方法も検討することも予定しており、今年(2024年)に詳細について伝える。

 上記以外にも今後さらに多くの製品に仕組みを取り入れ、持続可能で相互運用可能なソリューションを実現するため、業界のほかの企業と協力し、より多くのサービスやハードウェアプロバイダにC2PAコンテンツ認証情報の採用を検討するよう奨励していくとしている。