〔米株式〕ダウ最高値、38ドル高=ナスダックは安い(20日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場はFRBによる金融緩和の先行きに注目が集まり、小幅に続伸した。主要株価指標は前日比で微増し、ダウ平均は過去最高値を更新した。

FRBが政策金利を引き下げたことで景気への期待が高まり、取引では利益確定の動きも見られたが、FRBのウォラー理事の発言で買い戻しが入った。

個別銘柄ではナイキがCEO交代の発表で上昇し、シスコシステムズもプラスだったが、キャタピラーやマイクロソフトは下落した。

 【ニューヨーク時事】週末20日のニューヨーク株式相場は米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の先行きに引き続き関心が集まる中、小幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比38.17ドル高の4万2063.36ドルと、2日連続で過去最高値を更新した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は65.66ポイント安の1万7948.32で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比29億9025万株増の40億3725万株。

 FRBは18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を通常の2倍の0.50%引き下げ、年4.75~5.00%にすることを決定した。市場では大幅利下げが景気を下支えるとの期待から、前日のダウ平均は史上最高値で終了していたため、この日の取引では利益確定の売りも出やすかった。

 一方、FRBのウォラー理事は20日、CNBCテレビのインタビューで、経済指標が予想通りなら年内2会合では0.25%の連続利下げが見込まれるものの、指標次第では0.5%引き下げもあり得るとの見解を表明。株は買い戻しが入った。

 個別銘柄ではナイキは6.8%高。同社はジョン・ドナホー最高経営責任者(CEO)の後任に元幹部のエリオット・ヒル氏を充てる人事を発表した。シスコシステムズは1.0%高。一方、キャタピラーは1.2%安。マイクロソフトは0.8%安だった。