静岡県境のボーリング調査開始 JR東海、リニア工事

AI要約

JR東海は山梨県で進めるリニア中央新幹線トンネル工事のボーリング調査を、静岡県との県境まで300m以内で始めた。

静岡県が反対していたが、合意が結ばれ、新知事の下で調査が進められることとなった。

JR東海は湧水の状況を見ながら慎重に調査を進める方針だ。

 JR東海は19日、山梨県で進めているリニア中央新幹線トンネル工事のボーリング調査を、隣接する静岡県との県境まで300m以内で始めたと発表した。静岡県が反対してきたが、6月に山梨、静岡両県とボーリング調査や掘削工事の実施で合意した。

 ボーリング調査や掘削工事を巡っては、静岡県の川勝平太前知事が山梨県側に地下水が流出する恐れがあるとして静岡県境まで300m以内で調査をしないよう要請していた。川勝氏の辞任後、リニア推進を掲げる鈴木康友氏が5月に知事に就任し、合意が結ばれた。

 JR東海はこれまで、静岡県境に向かってボーリング調査をしてきた。今後、湧水の状況を見ながら慎重に調査を進める。