静岡県がボーリング調査を容認 リニア工事巡る姿勢転換

AI要約

静岡県はリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事に関連し、ボーリング調査をJR東海に容認する意向を示した。

作業に伴う大井川の流量減少を懸念する流域市町の了解を得たことで、前知事の姿勢とは異なる判断を下した。

JR東海の計画では、静岡・山梨県境から300メートル入った区間で掘削による湧水量や地質の状況を調査する。

 リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事を巡り、静岡県は17日、掘削工事の前段階で実施する県内でのボーリング調査を容認する意向をJR東海に文書で伝達したと発表した。作業に伴う大井川の流量減少を懸念する流域市町などの了解が得られたため。水資源への影響を懸念する川勝平太前知事の下で認めなかった県の姿勢は大きく変わることになる。

 JR東海の計画では、静岡・山梨県境から静岡県内に約300メートル入った区間を調査し、掘削による湧水量や地質の状況を調べる。

 ボーリングは2025年11月までの予定。その間、大井川上流にあるダムは工事のため取水を停止しており、流域市町が理解を示した。