損保業界“営業目的の出向認めない”ガイドライン策定 旧ビッグモーター不正請求問題受け

AI要約

損保業界団体が保険金不正請求問題を受け、出向を目的とした営業を禁止するガイドラインを定めた。

過去の問題を受けて、損保ジャパンや東京海上日動など大手4社での出向者による不正行為が明らかになっている。

日本損害保険協会は、信頼回復のために慣行の見直しを図るとしている。

旧ビッグモーターの保険金不正請求問題などを受けて、損保の業界団体が、営業を目的とした出向を認めないことなどを盛り込んだガイドラインを定めました。

旧ビッグモーターによる保険金の不正請求問題では、損保ジャパンなどがビッグモーターに多くの出向者を出して便宜供与し、その見返りに契約を誘導するなど、顧客を軽視した慣行があったことがわかっています。

また、東京海上日動など大手4社では、保険代理店に出向していた社員が、保険加入者の情報などを漏えいしていたことが明らかになっています。

ガイドラインはこうした問題の再発防止を目指したもので、契約の維持や獲得を目的とした出向を認めず、自社の保険商品を優先的に扱うよう促す行為を禁止することを定めました。

日本損害保険協会は、「旧来の慣行を見直し、信頼回復に努める」としています。