サークルの米ドルステーブルコイン「USDC」、ブラジルとメキシコの法定通貨から直接利用可能に

AI要約

米サークルが発行した米ドルステーブルコイン「USDC」が、ブラジルおよびメキシコで利用可能になった。

企業は現地の通貨を直接「USDC」に変換できるようになり、リテール顧客へ提供可能になった。

国際送金を効率化し、企業のコスト削減につながる新たなサービスとして期待されている。

サークルの米ドルステーブルコイン「USDC」、ブラジルとメキシコの法定通貨から直接利用可能に

米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドルステーブルコイン「USDC」が、ブラジルおよびメキシコにおいて、同国内決済システムを通じて現地通貨で利用可能になった。サークルが9月18日発表した。

今回の対応により同国の企業は「USDC」入手の際に、法定通貨を米ドルに交換する必要なくなるという。

企業は自社の目的で、現地の金融機関にてブラジルのレアル(BRL)およびメキシコのペソ(MXN)を直接「USDC」に変換可能になったとのこと。またこれにより「USDC」を入手した企業は、同ステーブルコインをリテール(小売)顧客へ提供できるようにもなるとも伝えられている。

これにあたりサークルは、ブラジルのPIX、メキシコのSPEIといったリアルタイム決済システムを介して、現地企業からの法定通貨の銀行振込をサポートしたとのこと。

サークルは「国際電信送金をなくすことで、『USDC』へのアクセスにかかる時間を数日から数分に大幅に短縮し、長い決済プロセスに閉じ込められていた資本を解放できる」と述べている。

サークルによると今回の対応により、ブラジルおよびメキシコでは「USDC」がより速く、より安価に利用可能になり、企業はコスト削減につながるとのこと。「国境を越えた取引がドル建てで行われることが多いラテンアメリカで事業を展開する企業にとって『USDC』はさらに魅力的な資産になる」と説明されている。