ソニーとスターテイルの「Soneium」でブリッジ版「USDC」利用可能に、米サークルと提携で

AI要約

米サークルとソニーブロックソリューションラボが提携を発表し、ブロックチェーン上でのUSDC利用を可能にする

提携によりブリッジ型のUSDCが利用可能になり、価格の乖離や流動性の問題が解決される見込み

ソニュームはEthereumのレイヤー2ブロックチェーンで、テストネットが公開されている

ソニーとスターテイルの「Soneium」でブリッジ版「USDC」利用可能に、米サークルと提携で

「USD Coin(USDC)」等のステーブルコインを発行する米サークル(Circle Internet Financial)が、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)との戦略的提携を9月15日発表した。

この提携によりソニーブロックソリューションラボ開発のブロックチェーン「ソニューム(Soneium)」は、サークルが定める標準規格「ブリッジドUSDCスタンダード(Bridged USDC Standard)」を統合。同チェーン上でブリッジ型の「USDC」が利用可能になるという。

なおこの「ブリッジドUSDCスタンダード」は、対象チェーンでのネイティブ版「USDC」サポートがサークルによって決定された際、対象チェーン上で利用されている既存のブリッジ版の「USDC」からシームレスに移行を可能にするために開発された標準規格だ。同規格を採用したブリッジ版「USDC」は、ネイティブ版に移行が可能であるため、これまで起きていた同じブロックチェーンに2種類以上の「USDC」が存在するという問題や流動性の分散といった問題の解決が期待されている。

ちなみにネイティブ版「USDC」は、サークルが公式に発行する「USDC」であり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。

またネイティブ版「USDC」は、ブリッジに転送元のブロックチェーン上の「USDC」をバーンして転送先のブロックチェーンで新たな「USDC]をミント(発行/鋳造)する「バーンミント方式」を採用したクロスチェーン通信プロトコル「CCTP」の利用も可能になる。

「ソニューム」は、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンだ。8月28日より「ソニューム」のテストネット「ミナト(Minato)」が公開されている。

また「ソニューム」開発元のソニーブロックソリューションラボは、なお「ソニューム」開発元のソニーブロックソリューションラボは、ソニーグループとスターテイルラボ(Startale Labs)による合弁会社。 ・スターテイルラボは、アスター財団(Astar Foundation)やWeb3財団(Web3 Foundation)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業。同社CEOの渡辺創太氏は、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」のファウンダーでもある。

なお「ソニューム」はオプティミズム財団(Optimism Foundation)開発の「OPスタック(OP Stack)」により構築されたという。ちなみに「OPスタック」は、スケーリング技術「ロールアップ」のひとつである「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられるソフトウェアのことだ。