花王の「月マーク」、昔はめちゃリアルでした! インスタで変遷を紹介「美と清浄を象徴したマークです」

AI要約

花王の月マークの歴史と変遷について紹介する動画が公開され、その背景には創業月の6月をフックに知識を深め、愛着を持たせる狙いがあった。

月マークは創業者が輸入品の鉛筆のマークをヒントに考案し、美と清潔を象徴する存在として、製品ロゴから消えつつも今も花王のシンボルとして使われている。

動画公開に対する反響や愛着を持つ人々の存在について考え、今後も月マークが花王の象徴として愛され続けるよう取り組んでいる。

花王の「月マーク」、昔はめちゃリアルでした! インスタで変遷を紹介「美と清浄を象徴したマークです」

 最近見かけなくなった花王の「月マーク」。そんなマークの変遷について紹介する動画が先日、公式インスタグラムに投稿されました。マークの歴史や投稿の理由について取材しました。

 花王のはじまりは1887年、創業者である長瀬富郎が洋小間物商「長瀬商店」を設立したことでした。

 長瀬商店で扱っていた輸入品の鉛筆に月と星のマークがあり、これをヒントに富郎自身が1890年に最初のロゴマークを考案。

 右を向いた月に顔が描かれていて、口元から泡のようなものを吐いていて、その中に「花王石鹸」と書かれています。

 太い眉毛でリアルな表情のこのマークは、美と清浄を象徴しているそうです。

 1943年には右向きだった顔が左向きに変わり、翁のような表情に。

 これから満ちていく左向きの月の方が縁起がよい、という考えから変更されました。

 1948年には線がシンプルになり、月の上と下の部分がつながって丸いシルエットに。

 1953年には顔がすっきりとして、色もバーミリオンオレンジになります。

 1985年には「花王石鹸株式会社」から「花王株式会社」に社名を変更。

 これに伴って「花王+月マーク」となり、色はコーポレートカラーであるグリーンになりました。

 2009年には英文字の「Kao」となり、企業ロゴから月のマークが消えることに。

 しかし、日本を含むアジア向け製品のロゴには「Kao+月マーク」を使用。

 2021年、花王グループを表すロゴを「Kao」に統一したことで、製品ロゴからも月マークは消えました。

 6月には、ロゴの変遷をまとめた動画をインスタグラムで公開。

 その狙いについて、コーポレートブランディング部の担当者はこう話します。

 「月のマークの投稿はいつもコメント数や閲覧数が高く、創業月である6月をフックにさらに深く知って、愛着を持ってもらうために投稿しました」

 製品ロゴから消えた月マークですが、現在も花王の志を表すシンボルであり続けているとのこと。

 企業姿勢や取り組みを伝えるシリーズ広告などには今も登場しているそうです。

 投稿に対して反響が寄せられたことについては、こう話します。

 「多くの方の記憶の中に月のマークがそれぞれ存在しているということを改めて実感しました。今後も美と清浄を象徴したマークとして、みなさんに愛され続ける存在にしていきたいと考えています」