搭乗時間50秒短縮…JALが導入、搭乗を円滑にする新手法の仕組み

AI要約

日本航空(JAL)は機内混雑緩和のため新しい搭乗方法を導入した。

新方式は搭乗時間短縮に成功し、機内の通路が2本あるワイドボディ機に対応している。

搭乗体験の快適性向上を目指し、定時性や快適性の向上に繋げる方針。

日本航空(JAL)は11日、機内混雑を緩和できる新しい搭乗方法を同日から導入したと発表した。優先搭乗の改札後、後方座席と全ての窓側席、非常口席の乗客「グループ3」と全ての乗客「グループ4」を順に案内する(写真)。機体奥から順に3グループで案内する従来方法に比べ搭乗時間を約50秒短縮できる。

新方式は機内の通路が2本あるワイドボディ機が対象。東京工業大学と共同で、混雑メカニズム分析や搭乗シミュレーションを行い開発した。前方ドアからの搭乗対象も広げ、従来のファーストクラスなどの前方座席の乗客だけでなく普通席の右側4列の乗客を加えた。2番目ドアからの搭乗を早く終え、搭乗橋の切り離しなどの離陸準備を早められる。

従来の平均搭乗時間は20分。「歩きたい速度で歩けない不快度を下げる」(大佛〈おさらぎ〉俊泰東工大教授)という期待もあり、JALは新方式を定時性や快適性の向上につなげる。