SHOEIがBMXヘルメットに進出!! 超軽量「X-GRID」はモトクロスの知見を活かし究極の安全性と機能性を追求

AI要約

バイク用プレミアムヘルメットブランドのSHOEIが新たにBMXレーシング向けヘルメット「X-GRID」を発表。モトクロス用デザインを取り入れ、安全性と機能性を謳い、BMX競技に挑戦する。

新作ヘルメットは軽量かつベンチレーションホールが多く設計され、ライダーからは「軽い」「フィッティングがいい」「周囲を見やすい」と好評。

BMX競技特有の音の重要性を考慮し、音を聞きやすくする工夫も。幅広いサイズ展開で、今後の使用が期待されている。

SHOEIがBMXヘルメットに進出!! 超軽量「X-GRID」はモトクロスの知見を活かし究極の安全性と機能性を追求

バイク用プレミアムヘルメットブランドとして確固たる地位を築いてきたSHOEIは、新たにBMXレーシングに挑戦する。これまでMotoGPやモトクロス世界選手権で培ってきた経験と技術を投入し、つくり上げたのは「X-GRID(クロス-グリッド)」だ。

SHOEIは、長年にわたって培ってきたヘルメット開発技術にモトクロス用ヘルメットのデザインを融合した新作ヘルメット「X-GRID(クロス-グリッド)」を発表した。

一見するとモトクロス用の新作ヘルメットだが、さにあらず。SHOEIが初めて投入するBMX競技用ヘルメットである。

SHOEIはこれを新たな領域への挑戦と位置付け、これまで培ってきた安全性と機能性でBMXライダーの限界を引き出すとしている。

──SHOEI Gallery YOKOHAMA で発表会を開催。1990年代の経営危機から、一部の自衛隊向け製品を除いて選択と集中を行い、バイク用ヘルメット専業メーカーとして歩んできたが、未来へのチャレンジとしてBMX競技用ヘルメットに参入すると宣言された。

──発表会に参加したライダーたち。

帽体は専用設計で、手に取るとバイク用よりも明らかに軽量。ノウハウは生かしつつも全ての部品を軽量設計(一部ネジやストラップなど除く)とし、バイザー込みの重量は基準サイズでわずか962gだというから驚きだ。シェルは顔を起こしやすいように首への当たり部分を削り込んだ形状で、可聴性を高めるイヤーホールや多くのベンチレーションホールを備えるのも特徴的だろう。

すでに複数のBMXレーサーと契約しており、発表会ではこれまでモトクロス用ヘルメットを使用していた選手から「軽い!!」「フィッティングがいい」「周囲を見やすい」「首が動かしやすい」「止まっていても風が抜けて過ごしやすい」「音が聞きやすいのは一番に感じた。他のライダーの気配を感じるのにとても重要」などとコメントしてくれた。

特にBMX競技では音を聞くことが周囲の状況を判断するのにとても大切とのことで、エンジン音がない乗り物ならではの、バイク用との違いとも言えそうだ。

サイズはXXSから用意され、5歳からエントリーできるというBMX競技では着用するキッズが増えそう。次のロサンゼルスオリンピックでは表彰台のてっぺんでX-GRID使用ライダーの姿が見られることを期待したい!