宇宙での船外活動、民間人で初めて-「地球は完璧な世界に見える」

AI要約

米国人富豪とスペースXのエンジニアが史上初の民間人による宇宙船外活動を行った。

宇宙空間で新しい宇宙服の性能を試す実験を行い、地球を眺めながらコメントした。

クルードラゴンは地球から最も遠くまで離れ、船外活動に入った。

(ブルームバーグ): 米国人富豪のジャレッド・アイザックマン氏と宇宙開発企業スペースXのエンジニア、サラ・ギリス氏は12日、史上初となる民間人による宇宙空間での船外活動を行い、歴史に名を刻んだ。

まずアイザックマン氏、次にギリス氏の順で宇宙船「クルードラゴン」から宇宙空間に出た2人は、新しい宇宙服の性能を試す動作実験を行った。宇宙服はイーロン・マスク氏のスペースXが開発した。

「地球には問題が山積しているが、ここから眺めると完璧な世界に見える」とアイザックマン氏は述べた。同氏はニューヨーク時間12日の午前7時前にクルードラゴン上部から体を乗り出し、眼下の地球についてコメントした。

クルードラゴンはこれに先立ち、地球から1400キロメートルの高度に到達し、今回のミッション「ポラリス・ドーン」ではもう一つ歴史を残した。月面着陸を達成した「アポロ計画」の後で人類が最も遠くまで地球を離れた。

クルードラゴンは高度を195~737キロメートルに下げてから船外活動に入った。

原題:Billionaire Isaacman Performs Historic Private Space Walk (2)(抜粋)

--取材協力:Shelly Banjo.

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