【とにかく辛かった…】野球、サッカー、水泳、バスケ…高校運動部の夏合宿「地獄の練習」の思い出

AI要約

甲子園で開催される高校野球の酷暑問題について、厳しい夏合宿練習を経験した元運動部出身者たちの証言をまとめました。

Iさんは野球部出身で、高校時代の夏合宿は全国レベルのハードさだった。練習時間は1日10時間以上で、アメリカンノックによるダッシュの連続は地獄だった。

Sさんはサッカー部出身で、夏合宿では1日3~4試合の練習試合を全勝することが求められ、負けた場合はグラウンド周回の刑が待っていた。

【とにかく辛かった…】野球、サッカー、水泳、バスケ…高校運動部の夏合宿「地獄の練習」の思い出

 ここ数年、夏が来る度に話題になるのが、甲子園で開催される高校野球の酷暑問題。炎天下での大会開催に疑問を呈する声は多いが、「それなら普段の練習は?」「他の部活動は?」という声もある。甲子園出場校に限らず、運動部の合宿ではハードなメニューが課されるのこともしばしば。高校時代に夏合宿で「メチャクチャきつい練習」を経験したことがある運動部出身者たちに、話を聞いてみた。

 Iさん(40代/男性)は東北地方の某県で「古豪」と呼ばれる高校の野球部出身。Iさんの在籍時は甲子園予選の2回戦か3回戦で負けるレベルだったが、夏合宿の練習のキツさだけは“全国レベル”だったという。

「母校は文武両道を目指しており、普段の練習時間は短いのですが、夏合宿は別。早朝のマラソンから始まり、練習時間は1日10時間以上でした。クタクタになって最後にやらされるのがアメリカンノック。外野の守備位置に付き、レフトからライトに、ライトからレフトに打球を追いかけるもので、監督が取れるか取れないかギリギリの所にノックを打つんです。言うなればダッシュの繰り返しで、10本もやればヘトヘトですが、時に30分近く続くこともあって地獄でした」

 野球部だけではない。全国にその名が轟くサッカー強豪校のサッカー部員だったSさん(40代/男性)も、夏合宿の“地獄の日々”を振り返る。

「夏合宿での練習試合は全国から強豪校を招いて1日3~4試合やるんですが、全部勝つのが大前提。負けるとグラウンド10周です。さらに相手によっては“2点差以上で勝つ”などノルマが設定され、それをクリアできないとグラウンド10周。最大で4試合やった後にグラウンドを30周走ったことがありました。その日は1日で50kmぐらい走ったと思います。

 それでも先輩に言わせれば、我々の世代は水を飲んでいいだけマシ。上の代はNGだったらしく、いまだに先輩は『あれだけは意味が分からなかった』と言います」