円高進み 一時1ドル=140円台に 審議委員の発言が要因 株価は一時900円超下落、輸出関連企業の業績悪化の懸念広がり

AI要約

円高株安が進行中で、円相場が急上昇し、日経平均株価が大幅に下落した。

日銀審議委員の発言が円高を引き起こし、追加利上げの可能性が浮上した。

輸出企業の業績悪化への懸念が高まり、市場は不安定な状況が続いている。

円高進み 一時1ドル=140円台に 審議委員の発言が要因 株価は一時900円超下落、輸出関連企業の業績悪化の懸念広がり

円高株安が急速に進んでいます。

円相場は一時1ドル=140円台をつける一方、日経平均株価の下げ幅が900円を超える場面がありました。

11日の外国為替市場の円相場は、一時1ドル=140円70銭台と、2023年の年末以来の円高水準をつけました。

要因となったのは、日銀で金融政策を決める審議委員の1人、中川順子氏の発言です。

午前の会合で、「経済・物価の見通しが実現していけば、金融緩和の度合いを調整していく」と述べたことが、追加利上げに前向きな姿勢を示したと受け取られました。

こうした中、平均株価は大幅に下落し、一時900円以上値を下げました。

円高の進行が、輸出関連企業の業績を悪化させるとの懸念が広がったためです。

11日の東京株式市場の日経平均株価は、10日より539円39銭安い、3万5619円77銭、TOPIX(東証株価指数)は、2530.67で取引を終えました。