松坂屋名古屋店がリニューアルへ 国内初の「アート特化フロア」も

AI要約

名古屋の都心部、栄地区にある松坂屋名古屋店が過去最大規模のリニューアルを行う。今年11月から来年秋ごろまで順次、各フロアが改装オープンする。

初導入のファッションブランドや宝石など、高額消費を狙った品ぞろえを充実させることで、富裕層やインバウンド(訪日客)の取り込みを狙っている。

大丸松坂屋百貨店が11日、発表した。松坂屋名古屋店の売り場面積の約3割にあたる約2万7千平方メートル、延べ8フロアを改装する。

松坂屋名古屋店がリニューアルへ 国内初の「アート特化フロア」も

 名古屋の都心部、栄地区にある松坂屋名古屋店が過去最大規模のリニューアルを行う。今年11月から来年秋ごろまで順次、各フロアが改装オープンする。初導入のファッションブランドや宝石など、高額消費を狙った品ぞろえを充実させることで、富裕層やインバウンド(訪日客)の取り込みを狙っている。

 大丸松坂屋百貨店が11日、発表した。松坂屋名古屋店の売り場面積の約3割にあたる約2万7千平方メートル、延べ8フロアを改装する。投資額は約63億円。

 本館3、4階は国内外の先端ファッションをそろえるなど、今回の改装で国内初を2ブランド、東海地区初を49ブランド導入する。本館8階は絵画など売り場すべてを富裕層の関心も高いアート関連とし、こうしたフロアは国内の百貨店では初という。

 松坂屋名古屋店では富裕層を中心とした外商の売り上げが店の半数を占め、20~40代の若年の富裕層の消費も活発。訪日客の免税売り上げも徐々に伸びている。

 また、大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJフロントリテイリングは、栄地区で大型商業施設パルコを展開し、ホテルや映画館、商業施設などが入る複合商業施設(26年開業予定)の開発を手がけている。

 大丸松坂屋百貨店の宗森耕二社長は会見で、名古屋のもう一つの商業の中心地、名古屋駅地区を念頭に、「栄エリアの存在価値を高めていくことが大切だ。(グループの各施設を)つなげていくことで、エリアの価値を高めていきたい」と話した。(小原智恵)