独BMW、24年の利益率予想を引き下げ 中国市場で需要弱く

AI要約

ドイツの自動車大手BMWは2024年の利益率予想を下方修正し、ブレーキシステムの不具合により納車が停止していることから販売に影響が出ると述べた。

影響を受けた車両は150万台以上で、保証コストは数億ユーロに上る見込み。また、中国市場での需要の低迷も課題として挙げられている。

アナリストらは、下半期の回復見通しに慎重な見方を示し、BMWについてプラスの要因を見いだすのは難しい状況とコメントしている。

独BMW、24年の利益率予想を引き下げ 中国市場で需要弱く

Paolo Laudani Christina Amann

[10日 ロイター] - ドイツの自動車大手BMWは10日、2024年のEBIT(利払い・税引き前利益)ベースの利益率予想を従来の8─10%から6─7%に引き下げたと発表した。中国市場での需要の弱さや、自動車部品大手コンチネンタルから供給を受けるブレーキシステムに絡む不具合を理由に挙げた。

発表後にBMWの株価は一時、約2年ぶりの安値に沈んだ。

BMWによると、ブレーキシステムの不具合の影響は150万台余りに及んでおり、納車が止まったことで下半期の販売に影響が生じる見込み。第3・四半期の保証コストは「数億ユーロ」に上る見通しだという。

今年の納車台数の予想も小幅増加を小幅減少に修正した。

シティのアナリストチームは「中国市場は厳しさを増しており、BMWは中国への依存度が高い。下半期の回復見通しはやや楽観的に思われ、BMWについてプラスの要因を見つけるのは引き続き難しい」と書いている。