メルセデス・ベンツ、全固体電池開発で米新興ファクトリアルと提携

AI要約

メルセデス・ベンツとファクトリアルが共同開発する全固体電池「ソルスティス」は、エネルギー密度が高く航続距離を80%延ばすことができる

全固体電池は火災リスクを減らし、軽量で低コストのEVを可能にする技術として注目を集めている

欧州でのEV販売の停滞から、EVのコスト削減と航続距離の延長が急務となっている

メルセデス・ベンツ、全固体電池開発で米新興ファクトリアルと提携

Nick Carey

[ロンドン 10日 ロイター] - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツと米電池新興ファクトリアルは10日、電気自動車(EV)の航続距離を飛躍的に向上させる全固体電池を共同開発し、2020年代末までに生産態勢を整えると明らかにした。

新たな全固体電池「ソルスティス」は1キログラム当たり450ワット時のエネルギー密度を持ち、EVの航続距離を現在の平均と比べて約80%延ばすことができる。

全固体電池は出火のリスクを減らし、1回の充電でより遠くまで走行できる、より軽量で、低コストのEVを可能にするため、EVの常識を変える技術として注目を集めている。

ただ、手を組む大手自動車とバッテリーメーカーにとって、大規模な開発が想像以上に難しいことが判明している。

特に欧州でのEV販売が停滞していることから、自動車グループはEVのコスト削減と航続距離の延長が急務となっている。

ファクトリアルは既に準固体電池を開発しており、メルセデス・ベンツなどが試験を行っている。2026年にはEVに搭載される予定だ。