「オリンピック見られなかったら、訴えるわよ!」銀行で代金振り込めず激怒の女性→当選したチケットが実は…
オリンピックチケットが当選したが、申し込んだ覚えがない女性に対して、息子が代わりに申し込みをしていたことが判明する。
女性はチケット代の80万円をATMから振り込むよう要求されるが、驚きながらも対応に悩む。
女性は銀行に行くが、早めに到着してしまい、のちに明暗を分けることになる。
● 申し込んだ記憶がない オリンピックチケットが「当選」
「日本オリンピック協会、JOCの三浦と申します。おめでとうございます!お申し込みいただいた東京オリンピック最終日、陸上競技の観戦チケット、当選です!」
「えっ?チケット?申し込んでないわよ」
「いや、当選されましたよ。きっとお子様がお母様の名前を使って申し込み、驚かせようとしたんじゃないでしょうか。今朝から250件近く電話をしていますが、皆さんそう仰って驚かれています」
「息子は広島に住んでいるんで、なかなか私のいる横浜には…」
「あー、皆さん、そう仰いますね。間違いありません。当選ですよ、よかったですね。いやあ、息子さんは親孝行ですね。4枚、申し込まれてますよ」
「嫌だあ、あの子。そんなこと何も言ってなかったわ」
「チケット代は今日の午後3時までに振り込んでもらえますか?息子さんからは申し込み時に4枚分で各5万円、合計で20万円を保証金としてお預かりしてるんですよ。でも、本日の銀行が営業している時間までに、残りの代金を振り込んでいただかないと、チケットの権利がなくなってしまうんですね」
● 4席分80万円のチケット代を ATMから振り込むよう要求
「いくら振り込めばいいの?」
「1席25万円ですから、保証金20万円を差し引くと4席なので80万円ですね」
「は、80万円?そんなに高いの?」
「オリンピックですから、それなりにはしますよ。今日のお支払いが確認できないと、棄権となり次の方に権利が移ります。息子さんへのご返金も、かなり先になりますね。来年になるかも知れません。オリンピック委員会は外国にありますから、そのくらいにはなってしまいますね」
「だけど、銀行に行かなきゃ、そんなお金ないわ」
「銀行には何時ごろ行けますかね」
「1時ごろかしら?」
「では、その時間にこちらからお電話します。ATMだとすぐに着金の確認が取れるので、ATMからお振り込みいただけますか?」
「機械はよく分からないわ」
「電話で説明いたしますので、ご心配いりませんよ」
● 銀行に早く到着したことが のちに明暗を分けることに
午後1時前。はやる気持ちを我慢できず、銀行に早く到着した女性は時間をもてあましたのか、約束の時間までロビーで待つことになった。この時間が、のちに明暗を分けることになろうとは想像もしなかった。
「何かお手伝いしましょうか?受け付けをいたしますので、キャッシュカードをご用意ください」