りそな銀、土日も口座開設OK 新形態の店舗設置 11月から順次

AI要約

りそな銀行が新形態の店舗を設置し、土日祝日でも口座開設の受付やセミナーを行うことを明らかにした。

新店舗の名称は「りそな!n(イン)」で、営業時間や出店地も具体的に示されている。

銀行の新規口座の獲得を狙い、セミナーやイベントを通じて幅広い顧客にアプローチする姿勢を見せている。

りそな銀、土日も口座開設OK 新形態の店舗設置 11月から順次

 りそな銀行の岩永省一社長が毎日新聞のインタビューに応じ、個人客向けに土日祝日でも口座開設の受け付けやセミナーを実施する新形態の店舗を11月から設置すると明らかにした。2025年度上半期までに10店舗程度に増やし、他行との差別化を図る。

 新店舗の名称は「りそな!n(イン)」。11月に奈良県、25年1月に東京都江東区の商業施設内にそれぞれ出店する予定。

 営業時間は午前10時から午後6時で、土日祝日でも対面で口座開設の手続きができる。その代わり、平日2日間はATMのみの営業となる。商業施設や駅ナカなど人通りの多い場所への出店を想定する。

 店内では、「趣味の見つけ方」「健康な生き方」など金融以外のテーマを含むセミナーやイベントを、他企業と共同で実施。金融機関になじみのない人でも立ち寄りやすい店舗にする。

 近年は銀行がコスト削減のために店舗を閉鎖する動きが目立つ。「金利のある世界」の到来で預金金利が上昇する中、りそな銀行は店舗を新設して顧客との接点を増やし、新規口座の獲得を狙う。

 岩永社長は「りそな銀行では、アプリなどではなく、実際の店舗で口座を作る人が約50%いる。セミナーなどを体験してもらうことで、潜在的な顧客を増やしたい」と話した。【井口彩】