〔東京外為〕ドル、142円台後半=実需筋の買いなどで持ち直す(9日正午)

AI要約

東京外国為替市場でのドルの対円相場は、朝は売りが優勢だったが、買いが入り142円台後半に持ち直した。米国時間には下落したが、最終的には142円10銭台で推移した。

週明けの東京市場では、朝は売りが優勢だったが、後半に買いが優勢になり、142円90銭台に上昇。米消費者物価の発表を控え、様子見ムードが強まっている。

ユーロは対円は持ち直し、対ドルは小動き。現在、1ユーロ=158円25~26銭、対ドルでは1.1080~1081ドル。

 9日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、朝方は売りが優勢だったものの、仲値にかけては実需筋の買いなどが入り、1ドル=142円台後半に持ち直している。正午現在、142円81~82銭と前週末(午後5時、142円52~53銭)比29銭のドル高・円安。

 ドル円は早朝、前週末の海外市場で売りが優勢となった流れを受け、141円90銭台に下押す場面があったが、その後は買い戻しが入った。午前9時以降は、実需筋からとみられる買いも加わり、仲値にかけては142円60銭台に浮上。午前11時前には一時142円90銭台に上値を伸ばした。正午前後は買い一服となり、142円70銭台に伸び悩んでいる。

 前週末の海外市場では米国時間に下落。8月の米雇用統計は非農業部門就業者数が前月比14万2000人増と市場予想を下回った一方、失業率は4.2%に改善し、平均時給も増加した。強弱混在でドル円は大きく上下したが、FRB高官の追加利下げへの言及もあり、最終的には売りが優勢となって終盤は142円10銭台で推移した。

 週明けの東京は朝方は売り優勢だったが、「本邦勢の参入に伴って徐々に買いが優勢になった」(FX業者)と指摘される。仲値前後は実需買いも入ったようだ。米雇用統計を受けた乱高下に際し、「下値では買い戻しが入って底堅い印象もあった」(大手邦銀)ことから、「いったん買い戻しが優勢になった」(運用会社エコノミスト)という。目先は、11日の米消費者物価の発表を控え、「様子見ムードが強まる」(同)との声が聞かれた。

 ユーロも午前9時以降、対円は持ち直し。対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ=158円25~26銭(前週末午後5時、158円44~45銭)、対ドルでは1.1080~1081ドル(同1.1116~1116ドル)。