ChromeからFirefoxに乗り換えた理由とその方法
FirefoxはChromeに代わる優れた選択肢であり、プライバシー保護機能が充実している。
FirefoxはChromiumを採用せず、独自のブラウザエンジンを使用しているため、Googleの影響を受けない。
ただし、GoogleがFirefoxの資金提供を停止すれば、Firefoxの将来が不透明になる可能性がある。
Chromeを使っている人も多いとは思いますが、ブラウザに関してはそれ以外の選択肢もあります。中でも私の一番のおすすめはFirefoxです。
まず知っておきたいのは、Chromeに代わる選択肢として人気のあるブラウザの中にはChromiumベースのものがある、ということです。Chromiumはオープンソースのブラウザエンジンですが、開発元はGoogleです。
Google Chromeに関して大きな変更が発表されれば、Brave、Opera、Microsoft Edgeといった、Chromiumベースの人気ブラウザにも影響があることを覚悟しておきましょう。
一方、FirefoxはChromiumを採用せず、Geckoという独自のブラウザエンジンを使っています。つまり、Chromeがまもなく実施予定の、広告ブロッカーや拡張機能を妨害するような仕様変更に、Firefoxは影響を受けないということです。
Firefoxはまた、Mozilla Corporationが所有しており、このMozilla Corporationは、非営利法人Mozilla Foundationの完全子会社です。
その運営における一番の目標は、広告を売ることではありません。そのためFirefoxには、役に立つ多くのプライバシー保護機能がデフォルトで備わっています。
米Lifehackerの同僚、Justin Potが、プライバシー専門家であるプリンストン大学のJanet Vertesi教授にインタビューした記事がありますが、この中でVertesi教授は、Googleへの依存を軽減するためにベストな方法の1つとして、Firefoxへのスイッチを勧めています。
このように、Firefoxは大半の人にとって、Chromeの代わりとしてベストな選択肢ですが、問題がないわけではありません。最大の問題点は、Firefoxの主な資金源がGoogleということです。
Googleは、Firefoxでデフォルトの検索エンジンの座を維持するために、同ブラウザの開発元に多額のお金を提供しています。
仮にGoogleが資金提供を中止したなら、Firefoxの将来は全く違ったものになるでしょう。
しかも、8月に入って下された、Google検索が違法な独占状態にあるとの米連邦地裁判決が確定すれば、これはすぐにも現実になる可能性があります。とはいえ現時点では、これは推測の域を出ません。