【米国株投資の始め方】円貨決済と外貨決済の違い、取引時間などの基礎知識 「誰もが知るジャイアント企業」や「数十年連続増配安定企業」に1株から投資できる

AI要約

米国株の個別株に投資する方法と注意点について解説。

米国株を買う手順や為替の取り扱い方法について具体的に述べられている。

米国株の取引時間や注文方法、立会外時間での注意点についても詳細に説明。

【米国株投資の始め方】円貨決済と外貨決済の違い、取引時間などの基礎知識 「誰もが知るジャイアント企業」や「数十年連続増配安定企業」に1株から投資できる

 NISA口座では米国株の指数に連動する投資信託が人気を集めているが、米国の個別株に直接投資している人はまだ多くないかもしれない。では、どのように米国の個別株に投資したらよいのか。また注意すべき点は何か。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第107回は、「米国株の買い方」について。

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 S&P500や、NASDAQなどの米国株指数を投資信託などを通じて購入している人は多いと思いますが、米国の個別株は買ったことがない人もまだまだ多いかと思います。最近は、証券会社でも米国株投資に力を入れているところが多く、投資のハードルはかなり下がってきました。日本株とちがって、1株から買えるので、投資資金が少ない人でも十分楽しめます。

 米国株を買うには、円を米ドルに両替してから、米ドルで株を買うという手順があります。ただし、証券会社によっては、注文時の為替レートで自動的に米ドルにして米国株を買ってくれる「円貨決済」ができます。手間がなく楽ちんなので、両替のタイミングなど考えるのがめんどくさい人におすすめ。SBI証券、楽天証券、松井証券、moomoo証券では、買う時も売る時も為替手数料が無料なのでお得です。

 為替のタイミングを測って、できるだけ有利に売買したい人には、「外貨決済」をおすすめします。証券口座内で保有している円を、円高になったときに米ドルに両替してドルで保有しておきます。あとは日本株と同様、よきタイミングで米国株を買います。

 円高のタイミングをピンポイントで当てるのは難しいので、何回かに分けて少しずつ両替しておくのがよいでしょう。

 米国株の立会取引時間は、現地時間で9:30~16:00まで。日本市場ではお昼休みがありますが、米国市場ではありません。日本時間では、夏時間(3月第2日曜日から11月の第1日曜日まで)では22:30~翌朝5:00、冬時間では23:30~翌朝6:00です。立会時間内であれば、日本株と同様に自由に売買できます。

 立会外時間での注文受付は、証券会社によって取扱い時間が違います。マネックス証券、moomoo証券は24時間注文を受け付けています。SBI証券は午前10:30~翌朝6:00、楽天証券は午前8:00~翌朝6:00になります。

 成り行き注文、指値注文、逆指値注文といった基本的な注文方法は、ほとんどの証券会社で可能ですが、立会外時間で成り行き注文を出すのはおすすめしません。なぜなら、米国では、1日の値幅制限がありませんので、とんでもない値段で約定してしまうこともありえます。