【ガチ検討】ぶっちゃけたところ、[MR-S]ってアリなの!?
トヨタのMR-Sは1999年に登場し、ミドシップ配置とライトウェイトスポーツ志向が特徴だった。
中古相場は115万円であり、NBロードスターと価格帯は似ているが、50万円近辺から狙える個体もある。
購入時にはトランスミッションや幌の状態に注意が必要だ。
「中古で遊べるスポーツカー」が減ってきているここ数年は、ライトウェイトなエントリースポーツカーでも、相場が高騰してきている。そんな中比較的新しめで尚且つ、値段もそこまで高騰しきっていないクルマを発見してしまった!?そこで今回は、トヨタのミドシップスポーツ、MR-Sに注目したい。
文:西川昇吾/写真:ベストカーWeb編集部
MR-Sは1999年に登場した。先代モデルとなるMR2は、ターボグレードもあり、ややボディサイズも大きく、一定の速さとGTカー的要素を求めたモデルであった。
そんなMR2と比べるとMR-Sは大きくコンセプトを変えて登場した。
1トンを切る車重(グレードによる)に、MR2ではカタログモデルに存在しなかったオープンボディ、さほどパワフルではないエンジン、と速さよりも運転の楽しさを求めたライトウェイトスポーツ志向に方向性を変えたのだ。
この背景にはマツダロードスターの世界的ヒットがある。今まで自動車メーカーの参入が少なかった2シーターオープンという市場に、マツダが「安価で日常性のあるロードスター」を投入したことで、世界的なヒットを記録。
これに世界の自動車メーカーが「この市場に需要がある!」と気が付き、様々なオープン2シーターが登場した。MR-Sもその流れで登場した1台と言える。
価格帯や国産のリーズナブルなモデルと共通点も多く、当時は2代目となるNB型ロードスターと、MR-Sはよく比べられていた。
そんなMR-Sは現在中古相場の平均価格が115万円となっている。対して、ライバルとされることが多いNBロードスターは99万円ほどだ。これだと高いと感じるかもしれないが、50万円近辺から狙える個体もある。
この辺りの価格感は正直NBロードスターも同じなので、購入価格に関する上下はMR-SもNBロードスターもさして大差がないと言えるだろう。
それぞれの状態などあると思うが、現在の各モデルの中古相場を考えれば、MR-SとNBロードスター、どちらもリーズナブル狙うことが出来る後輪駆動スポーツモデルと言える。
気を付けたいのはトランスミッションだ。当時MR-Sには2ペダルMTのシーケンシャル仕様があったが、これが壊れやすいとも聞く。なので、中古で購入する時はMTの固体を探したいところだ。
また、幌に難がある個体も多いだろう。最近張り替えたばかりの固体ならば、後々かかるコストが安く済むはずだ。ハードトップが付いていたらなお買いだ。もう中古のハードトップもなかなか出物がなく、高価になってしまっている。