GoPro「HERO13 Black」でラフティング体験。超広角レンズで縦動画も楽ちん

AI要約

GoProの新アクションカメラ「HERO13 Black」が登場。製品体験イベントでのファーストインプレッションを報告。

新機能の「HBシリーズレンズ」や「超広角レンズモッド」の魅力。ラフティング体験での撮影やTimeWarp機能の活用も紹介。

Quikアプリの編集機能や有料サブスクリプションの利点など、GoProの使いやすさについても触れる。

GoPro「HERO13 Black」でラフティング体験。超広角レンズで縦動画も楽ちん

9月10日に発売されるGoProの新アクションカメラ「HERO13 Black」。発売に先駆けて製品を体験できる「GoPro 2024 Camera Launch」がメディア向けに開催され、製品を一足先に体験したので、ファーストインプレッションをお届けする。

バッテリーの強化やマグネット式マウントへの対応など、さまざまなアップデートが行なわれたHERO13 Blackだが、なかでももっとも大きな要素が「HBシリーズレンズ」と呼ばれる純正レンズモッドの拡充。「超広角レンズモッド」や「マクロレンズモッド」など全4種類が用意され、このうち3種類は本体と同時に発売される。

なかでもVlogなど日常使いもしやすいのが「超広角レンズモッド」。このモッドを組み合わせることで視野角が最大177度まで広がり、360度水平ロックが利用可能になるほか、新たにアスペクト比1:1での撮影も可能に。同アスペクト比では撮影後に横動画、縦動画への切り出しがより簡単にできるようになっている。

今回は、そんなHERO13 Blackと超広角レンズモッドの実力を、葛西臨海公園隣接地にある「カヌー・スラロームセンター」で体験した。2021年の東京オリンピックでカヌー・スラローム競技が行なわれた施設で、現在はラフティングなど水上レジャーの体験もできる施設となっている。

今回はここでラフティング体験に参加し、その様子を撮影した。なお、今回は特別な許可を得て撮影を行なっている。

ラフティング体験ではインストラクターとともにゴムボートに乗り込み、毎秒最大4m2の水を汲み上げるポンプが3基稼働する激流を下るコースを合計4周。コースには特に流れの激しい小さな滝のようなスポットも用意され、盛大に水を浴びながらラフティングの魅力を味わえる。

撮影には超広角レンズモッドを使い、アスペクト比は1:1、解像度は4K/60pを選択。ビット深度は10bit、ビットレートは高にするなど画質設定を調整して臨んでいる。また撮影には胸元にGoProを装着できる「Chesty」をはじめ、リストマウント、ヘルメットマウントなどを組み合わせた。

またラフティング体験前には、葛西臨海公園で「TimeWarp」も撮影してみた。タイムラプスビデオにGoPro独自のブレ補正「HyperSmooth」を組み合わせたもので、動きながらタイムラプス撮影を行なっても、ブレの少ない映像を撮影できる。今回は、公園にある「ダイヤと花の大観覧車」を画面中央に捉えつつ歩きながら撮影した。途中には、TimeWarpに等倍速の映像を盛り込める「リアルスピード」も使用している。

タイムラプスと言えば、星空や街並みなど、三脚などに据え置きで行なうイメージが強いが、動きながらでも撮影できるTimeWarpを使えば一味違った映像に仕上げられる。

これらの動画はスマートフォン用アプリ「Quik」を使って編集したもの。QuikではGoPro本体からスマホに動画データを移したあと、編集画面で使いたいクリップを選択すれば、各クリップの中から自動的にシーンが選ばれ、トランジションやBGMも付けた状態の動画を自動で生成してくれる。もちろん自分で使いたいシーンを選んだり、BGMを変えたり、テロップを付け加えたりといった編集も可能だ。

今回の動画も、大まかなカット割りやBGMなどは自動編集されたものを活用し、そこから不要なシーンを削ったり、迫力あるシーンを足したりと微調整して制作している。

有料サブスクリプション「Premium」に加入すれば、GoProを充電している間に、動画データがクラウドに自動アップロードされ、ハイライトビデオが自動生成されるので、スマホへの動画データ転送すら不要になる。

クラウドにはGoProで撮影した動画を容量無制限で保存できるほか、クラウド転送が完了したデータをmicroSDカードから自動消去する設定もできるので、より頻繁にGoProを使うユーザーには、こちらがおすすめだ。サブスクリプション料金は年額6,000円で、初年度は50% OFFの3,000円で加入できる。

またラフティングの動画はおなじ編集データから16:9の横動画、9:16の縦動画のふたつを作成している。素材となる動画をアスペクト比1:1で撮影すると、同じ素材から横動画、縦動画の2種類を簡単に作り出せるので、こういったアクティビティ体験など、カメラのセッティングを細かく変更している暇がない状況では特に便利に感じられた。

HERO13 Blackと超広角レンズモッドの組み合わせでは、視野角が最大177度と広いので、「ちゃんと撮りたいものが画角に収まっているかな?」といった心配をすることなく、アクティビティを満喫することができた。アスペクト比1:1で撮影すれば、TikTokやYouTubeショート、Instagramのリール動画など、近年主流になっている縦位置動画と、従来どおりの横動画の両方に柔軟に対応できるので、より気軽に縦動画に挑戦してみようという気持ちにさせてくれる。

こういったアクティビティの動画はせっかく撮影しても、その後の編集が億劫で“撮りっぱなし”になりがちだが、「Quik」アプリの自動ハイライトを活用すれば、しっかりとした作品に仕上げてくれ、より日常使いしやすい魅力的なカメラに仕上がっていた。