【生理痛の“親ブロック”】他人と比べず「生活に支障があれば病気」…中高生の婦人科通院を妨げる“親の思い込み”解消へ

AI要約

生理痛に悩む中高生にとって親の思い込みが壁となることが多い。そのため、生理痛に関するワークショップが開かれ、親ブロックを解消しようと取り組んでいる。

ワークショップを主催したのは品川女子学院の有志団体CLAIR.と第一三共ヘルスケア。学校と企業の連携により、生理痛について正しい情報を発信している。

若い世代では生理についてオープンに話す文化が広がりつつあり、正しい知識を得る機会が増えつつある。

【生理痛の“親ブロック”】他人と比べず「生活に支障があれば病気」…中高生の婦人科通院を妨げる“親の思い込み”解消へ

生理痛は「病気じゃない」「みんな我慢している」「ピルを飲むのは“性に奔放な女性”」そんな親の思い込みが、中高生の負担になっているかもしれません。こうした“親ブロック”を解消するため、中高生の保護者を対象とした生理痛のワークショップが開かれました。

取材した経済部の片山桂子記者と、報道局ジェンダー班の庭野めぐみ解説委員が深掘りトークします。

経済部 片山桂子記者

「生理痛に悩む中高生にとって対策の壁になっているのが親というケースが意外に多いようなんです。いわゆる”親ブロック”というものです」

「“親ブロック”というのは、娘が生理痛を訴えたときに、『病気じゃないんだから』とか『みんな我慢してるよ』とか『若いうちから痛み止めの薬を使うと効きにくくなるよ』というふうに、思い込みや間違った情報によって娘に我慢をさせてしまう、そういったものなんです」

報道局ジェンダー班 庭野めぐみ解説委員

「以前は、友達とか親にさえ生理のことを言うのは何か“不謹慎”だ、”恥ずかしい”みたいな感じがありました。私より10歳ぐらい年下のママ友さんが、あるところで『私今日生理で辛いのよ』と言ったことにすごくびっくりしたことがあって、みんなの前でそういうふうに言える世代がいるんだなと思ったんです」

片山記者

「今回のワークショップを主催したのは、品川女子学院の有志団体CLAIR.と、鎮痛薬のロキソニンを製造している第一三共ヘルスケアです」

庭野解説委員

「学校と企業の共同でということですね」

片山記者

「CLAIR.という団体は、品川女子学院の高校生の有志で立ち上げた団体です。もともとは学園祭の出し物のひとつとして、生理をテーマにしたワークショップを行っていたんですが、学園祭以外でも活動を続けていこうということになって、後輩たちに受け継がれていったそうです」

「一方の第一三共ヘルスケアは、去年3月に『みんなの生理痛プロジェクト』というものを立ち上げ、やはり生理や生理痛、それから対処法の一つである鎮痛薬の正しい使い方を発信しているんです」