独10年債利回り、1カ月ぶり高水準 地方選の影響限定的か

AI要約

ドイツの10年債利回りが1カ月ぶりの高水準に上昇した背景には、夏休み終了と債券供給の拡大が影響している。

連立政権内の対立が悪化する可能性はあるものの、選挙結果が連立政権の崩壊や新たな選挙に至る可能性は低いという見方が示されている。

イタリアの10年債利回りが上昇し、イタリアとドイツの格差は拡大している。

[ロンドン 2日 ロイター] - ドイツの10年債利回りは2日の取引で1カ月ぶりの高水準に上昇した。夏休みが終わり、債券の供給が拡大するとみられることが背景。

1日のドイツの地方選では極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進したが、コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ライナー・グンターマン氏は、短期的な影響があるかもしれないが、連立政権に長期的なダメージはないと予想。

「今回の選挙結果は連立政権内や連立政党内の対立をさらに悪化させる可能性はあるが、連立政権の崩壊や新たな選挙の可能性は低い」との見方を示した。

ドイツの10年債利回りは3.5ベーシスポイント(bp)上昇し2.327%と、7月31日以来の高水準。

2年債利回りは2.5bp上昇の2.411%。

イタリアの10年債利回りは4.5bp上昇の3.738%。イタリアとドイツの10年債利回り格差は141bpに拡大した。