米当局、ノババックスのコロナJN.1株ワクチンに緊急使用許可

AI要約

米FDAがノババックスの新型コロナワクチン改良版に緊急使用許可を出した。オミクロン株の変異株に対応し、12歳以上に適用可能。

改良ワクチンはさまざまな変異株に有効で、特にJN.1、KP.2.3、KP.3.1.1、LB.1に対して効果的であることが報告されている

ノババックスのワクチンはタンパク質ベースであり、他社と異なるアプローチを取っている

米当局、ノババックスのコロナJN.1株ワクチンに緊急使用許可

Sriparna Roy

[30日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は30日、米バイオ医薬品会社ノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチン改良版の緊急使用許可(EUA)を出した。オミクロン株の変異株「JN.1株」に対応し、12歳以上に使用できる。

ジョン・ジェイコブス最高経営責任者(CEO)によると、改良ワクチンはJN.1株から派生した「KP.2.3」や「KP.3」、「KP.3.1.1」、「LB.1」といった株に対しても強い有効性(交差反応性)を示している。

JN.1は今年初めに感染が目立っていた。ただ、米疾病対策センター(CDC)のデータでは、8月31日までの2週間の感染者数の0.2%にとどまったと推計されている。一方、KP.2株の亜系統(KP.2.3株を含む)は推定で3.1%。KP.3.1.1株は現在42.2%を占めて感染拡大が進んでいる。

ノババックスのワクチンはタンパク質をベースにした従来型。モデルナとファイザーのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)をベースにしている。