佐藤商事、金型材加工子会社を売却。熱間鍛造用の新潟工場は保持

AI要約

佐藤商事はエヌケーテックの株式90%を高洋電機に売却し、新潟工場は分社化して残すと発表。

エヌケーテックは佐藤商事とアイシン精機が出資していたが、09年からは佐藤商事の完全子会社となっている。

売却により、佐藤商事の所有株数が大幅に減少し、エヌケーテックの資本金は6400万円となっている。

 佐藤商事は8月30日、完全子会社の金型材加工メーカー、エヌケーテック(本社・さいたま市北区)の株式90%を、部品の切削加工を手掛ける高洋電機(本社・三重県玉城町)に売却したと発表した。プラ金型材を加工する本社工場が対象で、熱間鍛造用金型加工の新潟工場は分社化し、佐藤商事の完全子会社として残す。売却額は非公表。

 同社は事業ポートフォリオの最適化に向けて事業の再編を進めてている。エヌケーテックの本社工場は利益面が振るわず、よりシナジーの創出が期待できる高洋電機に譲渡するに至った。一方、新潟工場は引き続き佐藤商事との相乗効果が期待できるとして、新設の完全子会社であるエヌケーテック新潟(本社・新潟県燕市、社長・渡邉義久氏)に承継する。

 佐藤商事のエヌケーテック株式所有数は今回の売却により、移動前の12万8千株(議決所有割合100%)から1万2800株(同10%)に減少した。

 エヌケーテックはかつて佐藤商事50%、アイシン精機50%出資の日本クラッチとして事業展開していたが、09年から佐藤商事の完全子会社となっていた。現在の資本金は6400万円。