機械式とクォーツのいいとこどり! グランドセイコーの独自機構「スプリングドライブ」20周年を祝う特別モデルの魅力とは

AI要約

セイコーが機械式時計にクオーツ並みの精度と安定性を実現する挑戦を20年以上かけて達成したスプリングドライブムーブメントの特別な年を記念した限定モデルが発表されている。

穂高連峰の自然をダイヤルに映した2つのモデルは、それぞれクラシカルなルックスとスリムなデザインを特徴とし、赤色を活かした秋の情景を表現している。

両モデルともに、穂高連峰の移り変わりをダイヤルに再現したスペシャルなタイムピースで、秋冬の装いに華を添える。

機械式とクォーツのいいとこどり! グランドセイコーの独自機構「スプリングドライブ」20周年を祝う特別モデルの魅力とは

 1970年代にクォーツムーブメントの開発で世界を驚かせたセイコーですが、この成功の傍らでもうひとつ温めていた挑戦がありました。

 それは、クオーツ並みの精度と安定性を機械式時計で実現しようとするもの。

 機械式時計において時を刻む速さを司る調速機構をICと水晶振動子による制御に置き換えるという、アイデアでスタートしたこの挑戦は20年以上の時を経た1999年、独自機構「スプリングドライブ」として結実。

 さらに4年の歳月をかけて誕生したのが、平均月差±15秒の高精度とともに、自動巻き72時間パワーリザーブという実用性を備えたスプリングドライブムーブメント“キャリバー9R65”です。

 2024年は、この記念すべきムーブメントを搭載したモデルが発売された2004年から丸20年を数える特別な年。

 アニバーサリーイヤーを祝って、穂高連峰の雄大な自然をダイヤルに映した2つの特別限定モデルが発表されています。

 まず9月7日より発売される「SBGA499」(72万2000円、消費税込)は、重厚感のあるボックス型風防、丁寧なダイヤカットを施したインデックス、太く存在感のある針を備えたクラシカルなルックス。

 ムーブメントには記念すべき初代スプリングドライブムーブメント“キャリバー9R65”を搭載します。

 一方、11月9日より発売の「SBGY035」(116万6000円、消費税込)は、“9R65”同様平均月差±15秒の精度と72時間の長時間駆動を実現しながら、ケース厚10.2mmという薄さを叶えた1本。

 スリム設計の鍵を握っているのは、ひとつの香箱に2つの動力ぜんまいを搭載する独自開発の“デュアル・スプリング・バレル機構”を備えた手巻式 スプリングドライブムーブメント“キャリバー9R31”。

 メリハリのあるスタイル、ケースからかん足へと流れるような曲面美にグランドセイコーらしいエレガンスを漂わせます。

 いずれのモデルもダイヤルには燃えるような褐色を帯びた赤色を採用、これはグランドセイコー スプリングドライブモデルの故郷である長野県塩尻の「信州 時の匠工房」を懐に抱く、穂高連峰の秋の情景をデザインソースとしたもの。

「SBGA499」では立ち昇る太陽に照らされた穂高連峰を鮮やかなダイヤルカラーで、パワーリザーブインジケーターのサーモンピンク、GSロゴのピンクゴールドで紅葉の彩りを表現。「SBGY035」では秋の早朝、朝灼けに染まりながら少しずつ浮かび上がってくる峰の輪郭や荒々しい岩肌の様子を神秘的なグラデーションと型打ち模様で再現しています。

 両モデルともに日ごと時間ごとに移ろうの穂高連峰をダイヤルに再現したスペシャルモデル。秋冬の手元を鮮やかに彩るアクセントになってくれるタイムピースです。